英、2040年までにガソリン・ディーゼル車の販売禁止を発表
英政府は2040年までにガソリン車、ディーゼル車の販売禁止を発表
英政府は26日、2040年までに国内でのガソリン車およびディーゼル車の販売を全面的に禁止すると発表した。排ガスによる都市部での大気汚染問題の深刻化に対応するとともに、将来的には地球温暖化にも対応するのが狙い。電気自動車(EV)の普及を促すことで、国内での関連技術の開発を後押しする。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC26H41_W7A720C1MM8000/?dg=1&nf=1 - 日本経済新聞
ディーゼル車ってなんぞや?
とりあえず燃費が良い
ディーゼルエンジンは熱をエネルギーに変える効率が非常に優れているため、ガソリンエンジンと比べ、2割〜3割ほど燃費が良いのが特長です。
燃料代が安い
ガソリンエンジンはレギュラーガソリンを使います。
ですが、ディーゼルエンジンは軽油を燃料にして走ります。
軽油はレギュラーより1Lあたり20円くらい価格が安いのが特長です。
ですので、車を頻繁に乗る方はランニングコストを抑えることができます。
ですが、ディゼルエンジンは価格が高い
単純にガソリンエンジンよりもディーゼルエンジンの方が製造時にかかるコストが高いのが原因です。
ディーゼル車による健康被害とは
今月上旬には同様の措置をフランスも発表しており、今回の英国の販売禁止はこれに続く動きとされています。
なぜこのような措置が取られていつかというと、ディーゼル車などから排出する窒素酸化物などの有害物質による健康被害が原因とされています。
ディーゼル車から排出される有害物質とは
窒素酸化物(NOx)
物を燃やす時、空気中の窒素や燃料中の窒素が空気中の酸素と高温で反応すると、窒素酸化物となります。酸性雨の原因物質の一つになります。
浮遊粒子状物質(SPM)
呼吸器に沈着して慢性呼吸器疾患を引き起こすほか、微粒子に含まれる有害物質によるさまざまな影響が懸念されています。
炭化水素(HC)
空気中の窒素酸化物や炭化水素などが太陽からの紫外線を受けて、光化学反応を起こして生成されます。光化学スモッグの原因物質となり、濃度が高くなると眼、喉などの痛みを引き起こします。また、植物にも被害を与えます。
特に、ディーゼル車排出ガスに含まれる浮遊粒子状物質は、肺がんや呼吸器系疾患など健康への悪影響が強く懸念されているほか、花粉症との関連も指摘されています。